background movie

Fire Ball one 9th NEW Album 7.16 Release

Interview

感じているんだ この繋がりをバラバラな思いも 一つになれる事を信じて ONE LINK!!

FIRE BALLの通算9作目となるオリジナルアルバム「ONE」が完成!MIGHTY CROWNファミリーの活動テーマONE LINKを柱に、この時代を生き抜くパワーがみなぎる楽曲が揃った。説得力を増したリリックス、磨き上げたコーラスワーク、それらを包み込む多彩なサウンドアプローチは、このアルバムが最高傑作と評されるのに十分なクオリティーだ。前編

Interview

全曲解説

“ONE LINK”という言葉が持つ意味を、アルバムで表現した。

――今回のアルバム制作は、いつ頃から本格始動したんですか?

TRUTHFUL(以下T)「今年の1月くらいかな」

CRISS(以下C)「まずトラックを集めて、みんなで聴いていく作業から始まった感じですね」

JUN 4 SHOT(以下J)「今回も短期間だったね」

CHOZEN LEE(以下L)「やっぱり作ろうと思ってから作り出すのが俺たちのスタイルなのかな」

――今年に入ってからの制作と言うことは、MIGHTY CROWNファミリーのテーマ“ONE LINK”も既に決まっていたということですよね?

L「そうですね。だからアルバムも“ONE LINK”を念頭に置きながら作っていったし。テーマは毎年SIMONが決めるんだけど、俺たちの考えとも一致している」

――その“ONE LINK”のFIRE BALL的解釈とは?

L「シーンのバラつきを感じていたから出てきた考えでもあるだろうね」

J「あと、去年辺りから他ジャンルとの交流が多かったから、ジャンルは違えど繋がっているし、志しているところは一緒だって気持ちは強かったかな」

C「時代的にも、ここで繋がっていこうぜってモードになっている気がする。俺たちも突っ走ってきたけど、今はそれぞれのスタイルを上手く繋げていこうってモードだし」

J「今回のアルバムは人間味の濃い作品になったと思う。時事問題も入れながら人間の基本的なあり方であったり、表現の仕方をとってみてもこの年齢になって作れたアルバムなのかな。もちろん尖った曲もあるけど」

L「結局、震災を経て出てきた言葉でありマインドなんだと思う。この“ONE LINK”ってテーマについて今はまだ明確な答えはないんだけど、1年間ずっと考えていくことで成就されるのかな。繋がりっていうのはいいことばかりじゃないから、そこを無視するわけにもいかないしね。例えばどこかの飢え苦しみが自分等の贅沢歓びに繋がってたり。」

T「そこを考え出すと本当に難しいテーマだよね」

L「表と裏の繋がりを知ることはできたとしても、その繋がりを知ってどう行動するのか、じゃあ自分が今の生活を変えられるのか、そこまで考えるべきなのかなと思ってる」

T「原発問題もそう」

L「震災以降、見えてきたからくりはたくさんある。なんとなくわかっていたことを身をもって体験した。「ONE LINK」って曲には、そういったことがリリックに反映されていると思う」

――今年のテーマを受けていろんな感情が芽生えたと思うのですが、アルバムとしてはどういう方向性で制作していったのでしょうか?

L「最初はどレゲエな作品をイメージして進めていった感じかな。ダンスホールよりもミッドテンポ中心で」

T「最近はジャマイカのほうも昔ながらのワンドロップとかラスタ系が再注目されているしね。ああいう土臭いレゲエをなくしちゃいけないだっていう意識が、自然と流れの中にもあったと思うんだよね」

J「せいぜいダンスホールを入れても90年代くらいまでにしようって話だったけど、制作を進めるうちにどんどん変わっていって」

C「結果的にはけっこうバラエティに富んだ内容になりました」

T「ダンスホールで進化していったものもレゲエとして捉えているし、オケうんぬん抜きにメッセージのところでレゲエな作品になれば方向性はブレないかなと思って」

――クレジットを見ると、MIGHTY CROWNとの連携も活かした制作だったように思うのですが。

C「今までに比べて一緒に制作する時間は確実に増えてるね。「ONE LINK」はSIMONがジャマイカでSTEPHEN“Di Genius”McGREGORと作ってきたオケで、「俺とお前とボブマーリー」はSAMIがTUFF GONGにミュージシャンを集めて作ったオケだし」

J「自分たちにはない発想でディレクションしてくれるし、現場の視点で意見してくれるからいい化学反応が出来たと思う」

――アルバムの制作を振り返って思うことは?

L「今回はアルバム全体を通してミックスが気に入っている。外仕事の曲(「Super Fly」)以外はすべて細井さんってエンジニアにお願いしたんだけど、アルバム1枚を同じ人に任せるのはFIRE BALL史上初の試みで」

C「今回のコンセプトのひとつとして、今までの作品にはなかった統一感を出そうって話があったんだよね」

T「そこも上手くハマったところかな」

C「あとまぁ今回の制作は、ずっと4人でスタジオにいましたね」

T「同じスタジオに缶詰だったから、いろんな付属品が生まれるんだよね。収録したスキットもそうだし」

L「あとは隠語も生まれたね。Just Kidding Yo!とか」

――ちなみに制作期間の約半年間は、どれくらいのペースでスタジオに入っていたんですか?

T「週5日、最初のうちは14時集合で0時解散、最後の1ヶ月は朝5時くらいまで作業して午後にまた集合するって感じかな」

L「さすがに土日は死守したね」

T「その間に自分のパートを考えたり、作った曲を個人的に練習する時間がないと前に進まないからね。あとは家族との時間も大事だし。こういう仕事をしていて思うのは、仲間や家族との関係が健全じゃないとダメだってこと」

J「そうなんです。それをすげぇ感じた6ヶ月間だった。自分が戻る場所や仲間の大切さとかね。それが崩れれば前に進んでいかない」

T「常に自分がベストの状態を保つことの大変さだよね。ライヴでもそうだけど、その辺の意識はスポーツ選手と変わらないと思う」

横浜レゲエ祭でも、新たな繋がりを感じて欲しい!

――ライヴと言えば、現在『FIRE CAMP TOUR 2014』の真っ最中ですね。アルバム発売後、7月25日まで続きますが手応えはどうですか?

L「今回はSAMIと一緒にまわってるんだけど、SAMIの凄さを感じてる」

J「自分たちで曲順を決めてたら、ああいう風にはならないしね。お客さんが飽きない体感時間というか、現場でやってきた感覚で流れを作ってくれる」

C「あとはパフォーマンス力だよね。笑いのツボも知ってるし」

L「あんまり身内を褒めても仕方ないんだけど、SAMIは出るところだけじゃなく引くところも上手い」

T「ちゃんと全体が見れてるのは、やっぱり世界で戦ってるセレクターだなって思う」

L「この先もどんどん楽しくなっていきそう」

――ツアーのセットリストも、回を重ねるごとに変化していきそうですか?

T「その可能性は高いと思う」

L「ツアーの途中にアルバムが発売されるわけだし」

J「新曲は増やしていきたいね。どうなるかはわからないけど」

――11月にはバンドショウケースで3公演予定されているそうですが。

T「そこはまだぜんぜん考えきれてない(笑)」

――その前に『横浜レゲエ祭2014 -ONE LINK-』でしたね。今年で19回目、昨年に続き東扇島公園特設会場で2回目の開催です。

C「去年が凄い大雨で、まず来てくれた人に感謝だね。きっと今年も大雨だろうね(笑)」

T「覚悟しておいたほうがいいかもよ(笑)」

――晴れると信じて(笑)、FIRE BALL視点の見所も教えてもらえますか?

J「MORGAN HERITAGEが見れるってだけでも価値があると思う」

T「MORGAN HERITAGEはもちろんだけど、今回はANARCHYとかMIHIROのフレイバーが入ったことで、今までのレゲエ祭とは違う新鮮さはあると思う。あと、もうひとつ『ROOTS LOVERS REGGAE』ってサブステージが出来たこと。最近の俺とCOJIEくんでROOTSのダンスをキープしてきた絡みでもあるんだけど、そこもまさに“ONE LINK”だね。今のジャマイカとリンクしてダンスホールの世界を伝えていくことも大切だけど、それだけがレゲエではない。もっと大きい枠でレゲエの世界が繋がっていって欲しいと思って、今年のサブステージを企画したんだよね」

L「レゲエ祭も19回目だけど、今年がスタートの年なんじゃないかな」

T「ダンスホールとは全く違うベクトルでレゲエをやってる人もいるし、レゲエの枠を広げて考えると、もっともっといいアーティストに出会えると思う。最近、そう強く感じてるね」